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ディスプレイの設定 ~輝度の調整 露出に関する考え方~

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ディスプレイの設定 ~輝度の調整 露出に関する考え方~

今回は、ディスプレイの輝度の設定に関して。ディスプレイの輝度は、プリントの露出を左右するため非常に重要な設定項目なので、なるべく簡単に理解できるように記事にしたいと思います。
 前回記事の続編となります↓

 ①ディスプレイの設定 導入編 ~キャリブレーションツールについて~

 ②ディスプレイの設定 基本編 ~シーンによって異なる白色点を理解する~  


 さて、ディスプレイの輝度を表す単位としてはcd(カンデラ)という用語が使われます。ここで問題なのですが、多くのディスプレイで輝度を調整する機能は搭載されているものの、基本的にはキャリブレーションツールを使用しない限り、直接ディスプレイの輝度を測定することは出来ません。

 i1 display proを使用してキャリブレーションする場合、測定前にディスプレイの設定項目として、cd(カンデラ)を指定することになります。この際の設定値なのですが、ディスプレイとプリントを見る環境(輝度の場合は部屋の明るさ)で変わるため一概に80~120cdに設定しておけば無難ですと言えない所があります。また個人の好みにも左右されます。明るいディスプレイが好きな方もいれば、目の負担軽減のため、できるだけ暗いディスプレイを好む人もいるでしょう。


 上のように、ユーザーの嗜好性を考慮するとキリがなく、場合によっては輝度に起因した色再現の不確実性を招く要因にもなるため、以下の考え方で適切な輝度を探る方法を提案します。すなわち

★プリントした写真を見る環境と同じ露出をディスプレイで再現する

 一番簡単かつ手軽な方法としては、お使いのデジタルカメラとプリントする際の写真用紙を活用します。手順としては以下です。


1.カメラを絞り優先モード、ISO感度100に固定する

2.プリントを見る環境で写真用紙(印刷する側)をカメラに写し絞りをf8~f11程度にした際の
  シャッタースピードを測定(ファインダー上の数値を覚えるだけでも大丈夫です)

3.同じ絞りでディスプレイの白色部分をカメラに写しシャッタースピードを測定

 上の2と3を繰り返し、シャッタースピードが同じになったところでディスプレイの輝度調整作業としては終了です。これによりプリント写真とディスプレイ写真の露出をおおまかに合わせることが可能となります。


 この方法のメリットとしては、プリントを鑑賞する環境と露出を合わせることが出来る。かつ、経験上ディスプレイの輝度が不必要に明るすぎたり、暗すぎるといった状況に転ぶことが少ないので、ディスプレイの色再現性を大きく損なう可能性が少ないという点があげられます。まさに一石二丁です。

 もちろん、ユーザーによっては写真をプリントする必要がない方もいるため、万能の処方箋というわけではありませんが、比較的コストと時間がかからない確実な方法と思われるため提案させていただきました。

 次回以降もディスプレイの設定に関して、なるべく簡単に理解できるように記事にしようと思っています。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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