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RAW現像及びレタッチの際のデジタル暗室の環境構築方法

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RAW現像及びレタッチの際のデジタル暗室の環境構築方法

さて、前回までの記事でディスプレイの設定に関する内容をお届けしました。

過去記事↓

 ①ディスプレイの設定 導入編 ~キャリブレーションツールについて~

 ②ディスプレイの設定 基本編 ~シーンによって異なる白色点を理解する~  

 ③ディスプレイの設定 ~輝度の調整 露出に関する考え方~  


 今回は、デジタル暗室=RAW現像、レタッチ全般の環境構築の方法について記事にします。結論ですが、外の光を完全に防ぐことができれば、ほとんどデジタル暗室としての環境が成り立ちます。逆に言うと外の光が遮断できない場合、構築は難しいと考えてください。

 本題へ入る前に、少し補足します。ここでいうデジタル暗室の目的ですが、液晶ディスプレイにて写真や動画を鑑賞、レタッチ等する際の、色の再現の確実性を構築するためです。例えば、キャンバスに絵を描く方のアトリエ等は、自然光で安定した光が得られやすい、北向きの窓からのやわらかい自然光が良いという方や、演色性の高い=Ra値の高い、蛍光灯で環境を構築するなど、バリエーションに富むことと思います。一方で、デジタル写真を扱う際のディスプレイはというと、そのものが光を発しています。このため、刻々と色温度が変化する日中の外の光や、部屋の照明等の光がディスプレイの色温度設定と干渉する場合、色の再現性が確立されないというわけです。

 上を踏まえた上で、外の光の対策としては、遮光カーテンの利用、雨戸を閉めてしまう等で対策し、部屋の照明の対策として、ディスプレイの色温度と同じ照明を利用するか、それで明るすぎる場合は、照明を落とし、液晶ディスプレイへの余計な光の映り込みを抑えます。
 また、色温度の異なるディスプレイを複数台使用する場合は、モニター用の遮光フードを使用する等して、ディスプレイ同士の光が干渉しないようにします。

 部屋の照明を落とすメリットとしては、シャドウ部の階調の確認がしやすいという点が挙げられます。これは、映画館と同じ理屈です。比較的、安価なディスプレイでも、パネルの映り込みを抑えることで、最大限のパフォーマンスを引き出すことが出来ます。

 一方で、外の光が入るいわゆる一般的なオフィス等で作業する方も、大勢いると思われます。この場合は、遮光フードとディスプレイの性能に頼ることになりますが、光が干渉するため、厳密なカラーマネジメントは難しいと割り切った方が良いでしょう。ですが、この場合の遮光フードは非常に効果的です。

 遮光フードというと、高級なディスプレイの備品と思われがちですが、これはダンボールと艶消しの黒色ガムテープがあれば、だれでも簡単に作れてしまいます。ノートパソコン用の遮光フード等は、自分でサクッと作ってしまいましょう。また、意外と盲点なのが、デスクの反射です。デスクの色が明るい色の方は特に注意が必要です。ディスプレイの下部にも遮光フードを取り付けるか、自作してしまうと良いでしょう。

 ということで、今回はデジタル暗室の環境構築について記事にしました。ここまで見てきた通り、ディスプレイへ余計な光を映り込ませないための対策が、肝要です。かといって本当の暗室状態での作業の継続は目に悪いため、遮光フードとディスプレイの色温度と同じか、近い照明を適度に利用しましょう。次回以降もデジタル写真を扱うための記事を、なるべく分かり易く記事にしていきたいと思います。

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